野良のつきあたり
明定由香里、栗原一成、田中良太、小林丈人、須藤美沙、大﨑土夢、笹本明日香
会期:2019年10月12日(土)、13日(日)、14日(月)、19日(土)、20日(日)、26日(土)、27日(日)、
11月2日(土)3日(日)4日(月)
13:00 - 18:00 オープン
企画 : ゲルオルタナ(栗原一成、小林丈人、田中良太)会場 : STUDIO ISSEI
*本展覧会があるため、10月の「ゲルの日」は開催いたしません。
アーティスト・トーク※
「アートとポロポロ(田中小実昌)について」
2019年10月13日(日)16:00 - 17:30 | 大﨑土夢、栗原一成、小林丈人、笹本明日香
「宇宙と風景」
2019年11月2日(土)16:00 - 17:30 | 明定由香里、栗原一成、須藤美沙、田中良太
※大型台風による影響で10月12日(土)13日(日)が開催中止となりました。
上記13日に予定しておりましたアーティスト・トーク「アートとポロポロ(田中小実昌)について」は中止となりますが、11月2日に合わせて行うこととなりました。
それに伴い、11月2日のアーティスト・トークは開催時間を少し延長し、16:00 - 18:00とし参加アーティスト全員で登壇を予定しております。
ゲルオルタナは神奈川県相模原市(及び東京都町田市・八王子市の一部)にて毎年開催しているSUPER OPEN STUDIO 2019 ( S.O.S. )に参加いたします。
今回はゲルオルタナの3名に加え、スタジオ使用者の明定由香里と、須藤美沙、大﨑土夢、笹本明日香をゲストに迎え、7名による展覧会「野良のつきあたり」を企画します。
野良のつきあたり
アトリエはちょうど坂道のつきあたりにあって、
そこには狸や猫が迷い込んできます。
しかし迷い込んでくるという言い方は間違いかもしれません。
狸や猫は迷っている訳でもなく、
そこがつきあたりだという認識もなく求め歩きます。
そもそも迷い込んだのは私達の方なのかもしれず、
むかし山林だったアトリエに私達は作品を作り展示します。
明定由香里は光の屈折を寧静と慈悲で包み、
隣で果敢無げなプロットを平衡な時間と木々と共に組み立てる栗原一成。
沢山の沼を塗布し、背筋の凍る平台から観察する田中良太。
単語のシャワーを掬い上げ、他人に掛ける小林丈人と、
流れる天文を聴きながら向こう側へ行く平凡な少女を召喚する須藤美沙。
複数の自己に委ねて感覚を行きつ戻りつする大﨑土夢。
映像化された当てにならない記憶をリモコンで無免許操作する笹本明日香。
アポフェニアを信じる狸や猫は大きくあくびをして、それら7名の作品をみつめます。
屋内外に配置された作品は判断の介入を余儀なくされ、
内外の関係性を詳らかにし、他者同士の作品を行き来する機会となります。
アトリエ周辺に確かな時間が流れたあと、相反であるべき出来事は公転し始め、
すべての主語が入れ替わるとき、私達は野良に帰り、
狸や猫や周りの草木が作品をつくりだし、内と外とが逆転します。
然れば私達の眼前には、みえない壮大な平地が広がって、言語以前の会話を交わし、
つきあたりから道をみつける方法を獲得する為に私達は方面ちれぢれに歩くでしょう。
text:大﨑土夢
フライヤーデザイン:小村純太
1986年 神奈川県生まれ
2012 多摩美術大学大学院美術研究科油画専攻領域 修了
2014「第1回未来展」日動画廊(東京)
2015「第2回未来展」日動画廊(東京)
2016「まぜるひかり」KRAKEN(東京)
2017「奥秋由美×絵社」アート★アイガ(東京)
2018「いまそこにあるなにか」FEI ART MUSEUM YOKOHAMA(神奈川)
左:「ななめの森」(部分)
2019 / 18×14cm / 画用紙に水彩、色鉛筆
右:「歯と穴」
2019 / 25.7×14.4cm / 画用紙に水彩、色鉛筆
栗原一成 Issei Kurihara
1967年 神奈川県生まれ
現在 多摩美術大学 教授
2001「第2回セゾン美術家助成プログラム受賞記念展」セゾンアートプログラムギャラリー(東京)
2010「Contemporary Art of China and Japan」釜山市立美術館(韓国)
2011「この雨は水ですか」東京画廊+BTAP(東京)
2015「新・朦朧主義展 第三回」東京画廊+BTAP(北京)
2017「スナック栗原一成」巣鴨小さなカウンター(東京)
左:ポロポロ派その一
2019 / 116.7×91cm / 木製パネルにアクリル、油性ペン
右:木の上
2019 / 18×13cm / 紙にアクリル、油性ペン、ボールペン
1983年 埼玉県生まれ
2008 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
2014 「3331 Art Fair ‒Various Collectors' Prizes‒」アーツ千代田 3331(東京)
2015 「魚の骨」 アキバタマビ21(東京)
2016 「地上よりはるか下から見上げた灯りが月じゃなくても美しい」 KOMAGOME1-14cas (東京)
2018 「シェル美術賞展 2018」 国立新美術館(東京)
2019 「こわしながらつくられている つくりながらこわされている」STUDIO ISSEI(東京)
左:矢川の素粒子
2019 / 89.4 × 145.5 cm / キャンバスに油彩
右:近景のハエ
2019 / 194×162cm / キャンバスに油彩、アクリル絵具
1981 東京都生まれ
2007 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究領域修了
2014 個展「後ろの静物」(3331アーツ千代田 /東京)
2015 「Hallo village Ⅱ -木島平アーティストインレジデンス-」(木島平中町展示館 /長野)
2016 「無題の先」(Bambinart Gallery /東京)
2018 「テレポーテーション」(STUDIO ISSEI /ゲルオルタナ、小林アトリエ、アートラボはしもと 3会場同企画展)
2019 個展「声の際」(gallery21yo-j /東京)
左:楽団はいませんこれは全部録音したものですここに楽団はいませんが演奏は聞こえます
2019 / 194×130.3cm / キャンバス、油彩
右:個展「声の際」
2019 / gallery21yo-j 展示風景
1982年 群馬県生まれ 埼玉県在住
2007 埼玉大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修 修了
2015 「TWS-Emerging 2015【第3期】フォールスカラー」トーキョーワンダーサイト渋谷(東京)
「シブヤのタマゴ さよなら区庁舎」旧渋谷区総合庁舎(東京)
2016 個展「SPACE TRIP」S.Y.P Art Space(東京)
「するがのくにの芸術祭 富士の山ビエンナーレ2016」 旧五十嵐邸(静岡)
2018 個展「In My Room, Into SPACE」 S.Y.P Art Space(東京)
左:PC(New Discovery)
2018 / 72x255x70cm / 紙、LEDライトパネル
撮影:加藤健
右:Book(SPACE TRIP)"Twinkle of stars"
2017-2018 / 194×130.3cm / パネルに鉛筆
撮影:加藤健
1984年 福岡県生まれ
2007 宝塚造形芸術大学造形学部卒業
2015 「トーキョーワンダーウォール都庁2014」 (東京都庁第一本庁舎 東京)
「TWS-Emerging 2015【第2期】 さいしんみどうとさんしん」 (トーキョーワンダーサイト渋谷 東京)
2016 「ARTS CHALLENGE 2016」 (愛知芸術文化センター 愛知)
2018 「共同体のジレンマ Community and Self」 (旧門谷小学校 愛知)
「新しい明日 Beyond The Previous Day」 (新城市役所旧庁舎 愛知)
左:非弁証図(方法の分別)
2019 / 29.7x42.0cm / 紙にフェルトペン、ボールペン、色鉛筆
右:3つのオブジェと散布考♯42
2019 / 24.5x33.7cm / キャンバスに油彩
1984 アラスカ州(アメリカ)生まれ
2008 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
2014 「トーキョーワンダーウォール2014入選作品展」東京都現代美術館(東京)
2015 「TWS-Emerging 2015【第2期】かけらと浮かぶ」トーキョーワンダーサイト渋谷(東京)
「シブヤのタマゴ さよなら区庁舎」旧渋谷区総合庁舎(東京)
2017 「切断vol.3」アーツ千代田3331・3331GALLERY(東京)
2019 「アクリルガッシュビエンナーレ2018入賞・入選展」TURNER GALLERY(東京)
左:疎通
2019 / サイズ可変 / ビデオ ループ
右:噪音
2017 / サイズ可変 / ブラウン管モニター、木製チェスト